gimme A guitar   2003/04/26


Gimme a Guitar - EP
前作からそれ程期間が開いておらず、1作目の流れを汲む作品…ではありますが、S.O.A.P.の誇るもう1つの至宝がついに始動!(笑) kenちゃん色にsakuraテイストが加わった、S.O.A.P.の第一次完成形とも言える作品。

1曲目からドラムがエンジン全開です。そのため、若干繊細な雰囲気もある前作と比べ、かなり豪快な、S.O.A.P.のイメージを決定付けるアルバムとなりました。ギターはドラムのハードさに合わせて低音を厚く重ね、音色も程よい歪み具合。ボーカルにも厚みと深みが加わり、危なげない印象です。
また、楽曲の完成度が非常に高い! 1曲毎にカラーが際立っており、ミニアルバムとは思えない聴き応えになってます。
注目曲

1.I love you,I need you,I fuck you  Ken:詞/Sakura:曲
歌詞がエロエロなんですけど〜っ! もう、そのまんまジャン!ていう…。ここまで書かれると、裏意味とかどうでもよくなるね(笑)
Sakuraの作曲なのですが、さすがにドラムがもの凄い! 力強くて躍動的で、冒頭からいきなり突き飛ばされそうな迫力です。ギターの音色にも甘さは微塵も無く、絡み合うというよりぶつかり合って1つになるグルーヴ感。演奏面では色気より緊張感がたっぷりの、カッコいい1曲。

2.gimme A guitar  Ken:詞曲
不思議なほど、Kenちゃんファンには愛されている曲。短調なのに暗くなくて、複雑ではないけど印象的なメロディ。Kenちゃん独特の特長が遺憾なく発揮されてます。サウンドはハードで、これまたKenちゃん得意のミドルテンポ! 特に、ギターとベースがピッタリ重なっているリフ部分は、かなり気持ちいいです。ボーカルも、甘く響く低音からセクシーに掠れる高音の叫びまで、魅力が凝縮。
…と、まあ、一生懸命説明してみたのですが、この曲の持つ引力を言葉で表現するのは難しいな。Kenちゃんの曲に少しでも引っかかるとことのある人には、ぜひ聴いて欲しいです。

3.罪の眺め  Ein:詞/Ken:曲
Ein君らしい歌詞。いつでもあなたの傍で、あなたの進む道を照らし続けるよ…という内容ですね。
暖かみのあるボーカル、透明で柔らかいギター、苦しいほどの感情を迸らせるギターソロ、曲を包み込むように支えているリズム隊、そして効果的に挿入されているキーボードが、歌詞の世界をより一層優しく切なくしています。派手な曲ではないだけに、バンドとしてのレベルアップを感じますね。美曲。

4.Dunce  Sakura:詞/Ken:曲
しばらくの間DANCEだと思ってたんですけど(笑)、全然意味違うし! 主人公はピカレスクなのかトリックスターなのか分かりませんが、メインストリームを外れた一人の人間の生き様…といったところでしょうか? …え、違う?(爆) 吹っ飛びすぎたかも; Sakuraさんのおっしゃることは私には難しいです。
音も不思議な歌詞にマッチして、ハードでカッコいいけど毒も華もある感じ。この曲もドラムがダイナミックで迫力ありますね。

5.GO!GO!S.O.A.P.  Ken:詞曲
ええと…音はすっごいカッコイイんですけど、演奏も有り得ないくらい本気なのですが…、Kenちゃん曰く「ジャンルは振り付け」だそうで(笑) CDの通常版には、特典映像としてライブの模様が収録されています。Sakuraだけ振りを左右反対に間違えているので、要チェック♪