GRACE 2003/02/06 | |
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記念すべき衝撃の第1作目! sakuraとkenちゃんの競演と聞いて、心躍らせて待っていた方も多いのでは? 全体的にkenちゃん色の強いアルバムなのですが…天才がまたも才能の一端を閃かせてしまいました(>_<) もうね、呆れて物が言えないよ。こんな才能今までどこに隠してたのさ〜! センスのいい言葉選び、器にハマる作曲、初のメインボーカル…Kenちゃんの新たな一面が満載。 初心者のボーカルはさすがに、若干線が細いかな? しかし、それを補って余りある高音ボイスの魅力! また要所要所には、華やかにハモるコーラスと添え木のように補強するコーラスが設えられ、弱さを感じさせません。 サウンドはほぼメンバーの音のみで構成さていて、意外なほどシンプルなハードロック。ただ、その中でもギターの音色や重ね方はkenちゃんらしい細やかな仕事で、印象よりも丁寧に設計された曲である気がしますね。まさに本気のお遊び(笑) それに、何と言ってもギターそのものが凄い! kenちゃんが、こんなに長いソロ弾いてるの何年ぶりだろ…?(感涙) もう1人のボーカルとでも言うべき雄弁で豊かな音色に、胸を掴まれること間違いなし。 2枚看板の片割れsakuraのドラムは、もう1人のリズム隊が初心者な所為か、ここでは屋台骨をガッチリと支えるような堅実な印象ですね。 |
注目曲
1.GRACE Ein:詞/Ken,Sakura:曲 勢いは有るけど甘い、ハードでも優しい、一音一音が際立っていて艶やかで華やか。3人で作っただけあって、そんなSOAPのテイストが一曲目から炸裂してます(笑) もちろんそれは、KenちゃんのボーカルでありギターでありSakuraのドラムであるんだけど、Einの色でもあるんだよね。いつも明るいほうを向いているようなEinのキャラクターが、このバンドをいい方向に仕上げてる気がします。 ギターとドラムは期待通り華があって、指弾きのベースは柔らかくて新鮮。中テンポのグルーヴ感が最高の1曲。 2.Every Second,I'm In ROMANCE Ken:詞曲 丁寧に重ねられたコーラスと、解き放たれるような瑞々しいギターソロが印象的。…と言うか、曲そのものが光に満ちていて、非常に瑞々しい雰囲気を纏ってます。瞬間ごとに新しい世界が開ける、ワクワクしている、ジッとしていられない…そんな押さえ切れない衝動がキラキラと水のように満ちています。6分を超えるS.O.A.P.の中では大曲ですが、フェードアウトしていく最後の一音の輝きまで、鮮明に感じることが出来るはず。 3.A Song For You Ken:詞曲 Kenちゃんの歌詞では珍しく、舞台設定が明らか。主人公は夕闇に包まれた海面に浮かんでいます。音も歌詞と連動していて、幾重にも重ねられたギターが波のよう。リズムは…8分の6拍子なのかな? 4分の4拍子を8分の6っぽく演奏してるのかな? 細かく砕かれた音が、これまた波音を思わせます。 波間に漂いながら愛や夢に思いを馳せる、というそのままの意味で充分美しいのですが、何かの比喩なのかなって気もしますね。例えば「僕」は自我、「海」は精神世界、「空」は現実世界…とか。Kenちゃんはあまり詞を推敲しないらしいので、勘繰りが過ぎると無粋でしょうけど(笑) とにかく、映像が浮かぶような美しい曲です。 4.PRIVATE RELIGION Ken:詞曲 アレンジはSOAPらしくシンプルで豪放ですが、どこかKenちゃんがラルクの初期に作ってた曲に近い匂いがします。暗いけど透明感があって、さらっとしてるけどメロディアス。この曲はプラス、ちょっと切迫した雰囲気があります。 歌われているのは、荒々しいほどの孤独の感情。Kenちゃんがこっそり常備している鬱な部分が、キレイに結実した曲。声はまだ細い印象ですが、引力は充分ですね。 5.S.O.A.P.YEAH!YEAH!YEAH! Ken,Ein,Sakura:詞曲 え〜と…。多分、ライブの登場シーン用に作った曲…でいいのかな?? コメントは差し控えさせていただきます(笑) 最後にちょこっと微笑まされちゃいますよ♪ |